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2012'12.12 (Wed)

日光金谷ホテル・家出の憧れ

昨日は打ち合わせで午後から日光へ行きました。
設計事務所の先生お二人と建て主の方、夫と私の5人です。

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お目当てだったレストランです。
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食事はできませんでしたが、写真を撮らせていただき、目的は達成。
こんな雰囲気が好き、という建て主の方のご意向は、
充分に感じることができました。

午後からの出発だったので帰りは夜になりました。
道すがら、日光金谷ホテルのそばを通りました。
このホテル、私が高3か浪人の時に家出して泊ったホテルなのです。
みんなにそう話したら、それは家出じゃなくて旅行だ、と言われましたが、
当時の私は、真剣な家出だったのです。

父の亡きあと、進路をはじめ、母親とのあれこれで
心身共に限界だったのでしよう。
勉強しても成果は上がらず、しかも不本意なのだから、
そもそも勉強に集中していない。私はいったい何をしているのか?
無理やり自分を説き伏せて生きていて、何か意味がある?
そんな風に思い詰め、母親の居ないところで考えてみたい。
母親にも考えてもらいたい。それで・・・死んでもいいかな。
そんな気持ちが抑えられなくなって決行したのです。
その行き先、それが日光金谷ホテルでした。
安全でちゃんと対応してもらえる、そんな記憶もあったのでしょう。
たしか中学からの友達に相談し、全財産を持ち、
彼女の家から予約の電話をしたような記憶があります。

部屋に案内してくれた、年配の恭しいボーイさん。
朝食のダイニング。一人でオドオドしていた私を、
窓辺の気持ち良いテーブルへ案内してくれて、
ニッコリ微笑んでくれたホールスタッフの若い男性。
やさしくしてもらい、ぐっすり眠れたこと、
朝食のパンがとても美味しかったことも覚えています。

お庭を散策してそれからバスで華厳の滝へ行きました。

「厳頭之感」
悠々たる哉天襄、遼々たる哉古今
五尺の小躯を以て比大をはからむとす
ホレーショの哲学ついに何等のオーソリチーを価すものぞ
万有の真相は唯一言にして悉す、曰く「不可解」
我この恨を懐て煩悶終に死を決するに至る
既に厳頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし
始めて知る、大なる悲観は大なる楽観に一致するを

一高生、藤村操は、16歳と10カ月だったそうです。
滝を長いこと眺めて、何を考えていたのでしようか。
男の人に声をかけられて、大慌てでバスに乗ったのも思いだしました。


親に反発して家を出たい、と思うのは、誰でも通る道なのでしょう。
我が長男は家出して、光が丘公園の交番のそばで夜明かしをし、
三男はマンガ喫茶に家出をしました。
私は金谷ホテル。
設計の先生は、女子校の時は、家出のセットを荷造りするのが、
自分の趣味みたいだった、と話していました。


年月を経て、自分の家庭を持ち、親になり、
主婦になって自分が取り仕切っているのに、
もう、居なくなっちゃいたい、と思ったことが、無かったわけではありません。

あの頃と違うのは、
家出をしたところで、何にも解決するわけじゃない。
と、わかったこと。
008c.jpg


ずいぶんラグジュアリーな家出をしたものだ、
でも、必死だったんだよね。
と若かりし頃の自分にちょっと胸キュンな昨晩のドライブでした。



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テーマ : 日常雑感 - ジャンル : ブログ

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