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2015'02.04 (Wed)

憎悪と暴力の連鎖から生まれるもの

邦人が殺害されたニュースのあと、
自衛隊による邦人救出が話題になっている。
在外邦人の安全を守り、救出するため、と言う。
ケースは違うかもしれないけれど、私は思いだすことが有る。

ルバング島から1974年に救出、帰国した小野田寛郎さんのことだ。
1975年から厚生事務次官だった、高木玄さんという方の手記を読んだことがあるのだが、鈴木紀夫さんという日本人青年が、ルバング島で小野田さんを発見してから、無事に帰還をとげるまでのことも詳しく書かれていたのだ。
ルバング島のジャングルで探し出して、日本に帰還を遂げさせる。
そのために、高木さんは、自衛隊を海外に出すことは、しなかった。
確か、警察庁の機動隊を出したのではなかったかと思う。
どのようにしたら良いか、自衛隊意外の方法を模索している苦渋の心中が、詳しく綴られていて、私はずいぶん前に読んだのだが、とても印象に残っている。

戦後70年。
過去の自民党政権も、行政機関も、憲法の精神を遵守してきた。
苦渋の選択、ギリギリの交渉、そんなことをずっと地道に繰り返し、
ようやく、今の日本の地歩を築いて来たのではなかろうか。

その努力の年月と積み重ねを、いとも簡単に安倍政権は踏みにじっている、
と私は感じてしまう。
丁寧に議論を重ねていく、という姿勢も、皆無に思えてしまう。

イスラム国の狂気と、戦前国民を特攻という自爆へ導いて行った日本。
アウシュビッツのガス室、ナチスをうんだドイツ。
私たちは過去から学び、選択していく義務を負う。

1月の末にヴァイツゼッカーが亡くなった。
今の日本、世界に、どんな言葉を発するのか、聞いてみたかった。





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