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2016'09.06 (Tue)

過去に投稿した記事から

2014年4月に、ある会の会報誌に投稿した文章が久しぶりに目にとまった。
会の文章やニュースレターの整理をしている途中でみつけたのだ。
消費税が8%に増税される大忙しの時に書いた、半分グチみたいな文章だけれど、
当時の私の実感だったと思う。10%への増税は当面は回避されたけれど、
またこの前のようなことが起こるのか、と思うと恐ろしい気がする。

駆け込み・・・にならないように、前倒しで工事の計画をしていただけたら、
お客様にとっても良いのではないか、と思うことしきり。
読んでみて下さい。

    

建設業者の現状というのは、大規模なゼネコンと私たちのような中小零細ゼネコンでは、
また感覚が違うのではないか、と思われます。
消費税増税に伴うかけこみ需要・・・経過措置で昨年9月30日までに契約した工事を実際に今施工しているのですが、これがそもそもキャパシティーギリギリ。それにオリンピックで建設業は人手不足、資材高騰にますます拍車がかかっています。その上、2度の大雪でいろいろなメーカーに被害が有り、軒並み受注停止、納期見通したたず、という状況がありました。
東北に必要な人材も、東京に集められているのだと思いますが、それでも首都圏では不足しています。
工事の最初はまず穴掘りから基礎工事がスタートするのですが、排出される残土を受け入れてくれる所が満杯でみつけられない。さらには、重機もオペレーターも確保できない。残土や建築廃材を運搬する車輛も確保できない。もちろん運転手も居ない。産廃業者は、処理能力をオーバーしているので、受け入れの制限をする。日々、全ての工程で発生しているこんなことの対応に追われているのです。

それに請負という契約形態も、私たちを苦しめています。図面に基づいて、この工事をいくらで、いつまでに完成させます。というのが請負契約で、図面・見積・行程表(工期)がセットになっているのです。今のような状況だと、工事は遅れ、資材は高騰して予算はオーバー。つまりは我が社の契約不履行、ということになってしまうのです。
発注側にも理解を求めますが、建築屋の要求を100%理解して、工期延長もペナルティー無しで認めます。予算オーバーの分は支払います、などとスンナリ話が済むことではないのです。
請け負った以上は、死力を尽くしますが、どうにもならないこともあるわけで、その落とし所を発注者の方とさぐりながら詰めて行くことは、時間も労力もかかり、第一精神的にはとても負担なのです。受け負け、という言葉が建築にはありますけれど、今はそんな感じがしています。

私の前職、医療の現場では、医師をはじめとするチームが治療の甲斐なく、もし患者さんが亡くなられたとしても、残念ながら、力がおよびませんでした・・・ということもあるわけなのですが、請負にはそれは許されないのです。残念ながら、請け負いましたが、力及ばず、約束通りにはできませんでした、は通らない。非常に厳しいところにおかれていると感じています。忙しくていいわね、増収増益、などと言われると、何を能天気なことを言っているのだろう、とため息が出ます。
契約を守るために、我が社のようなところも必死になって人・資材を集めているのですから、東北に出していたものが首都圏に戻ってくるということは十分に考えられます。建設労働者の不足を補うために現状の外国人技能実習制度を5年に延長したり、過去の実習生の再入国を認めてはどうか、などと言われています。熟練の技術者は高齢化していますし、そうでもしないと、本当にオリンピック開催はあやういのでは、と思われます。何としてでも、オリンピックは間に合わせる、その意気込みは感じますが、復興はどうするのか。オリンピックが足をひっぱるのでは、と危惧するのは私だけでしょうか。国土強靭化推進などと言って、老朽インフラの整備事業も全国的にすすめようとしているので当分、今のような状態のまま推移するのだろう、と思っています。

それにしても、です。これでまた消費税10%などと言えば、またまた駆け込み需要が発生するのです。大きな土木工事やスーパーゼネコンだけが潤うような公共工事ではなくて、福島の人たちの住宅、都内の普通の人たちの家、そういう人の暮らしに直結していることに目がむけられているのでしょうか。
大企業の景気が良くなって、そのおこぼれで庶民の暮らしが良くなる、ではなくて、生活者、被災者の暮らし向きを第一にして、家計や人の心にゆとりが出て、その結果大企業にも波及する・・・そうならないものか、と思ってしまいます。資材も人手も無くて、雪で壊れたカーポートや屋根の修理をしてあげられないお宅があり、ささやかなリフォーム工事も、10%になる前に、二世帯住宅を建てたい、という身近な依頼にも、応じることが出来ていません。そういうことも私のストレスです。どうにもならないけれど、申し訳なく思っているのに、怒りの矛先も向けられている。日々、そんな感じで仕事をしています。

連休は、他の建設会社が休んでいる間に、やってくれるという職人さんが居て、いくつか現場は動きます。有難いことだと思っています。私たちは交代ででも休めますが、申し出をしてくれた職人さんは、休みなし。こういう人たちに支えられていると思い、元気を出さなくちゃ、と言い聞かせています。

でも、政治が悪すぎる!!









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