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2013'12.04 (Wed)

主の居ない家

昨日、解体する建物の下見に行きました。

郊外の住宅街にあったそのお宅は、
持ち主の方が亡くなられ、既に何年か経つのだそうです。

中に入ってみて、私は胸がしめつけられるようでした。
生活していた姿が、そのまま残されていたのです。

冷蔵庫や電子レンジ、こまごました調理器具。
テレビにダイニングテーブル、椅子にはピンクのカバーがかけられ
机の上にはメモ用紙やペンたて、爪切りにはさみがありました。
本棚には本や辞書、アルバムにノート類、手紙も。
押し入れの布団やスーツケース、
和服の詰まったタンス。毛糸や糸。帽子。
マージャンパイや花札、碁盤、古いゲームやおもちゃもありました。
そのどれもが埃にまみれ、ひっそりと古び、朽ちているのです。

子どもさんが巣立ち、ご夫婦二人で暮らし、
最後は一人になって、何年か頑張られ、力尽きた・・・
そんな姿が想像されました。
和服をお召しになる奥様。
残された断片から、ご夫婦の生活、人となりが、訴えかけてくるような気がしました。


人生の最後を迎える時、私の身辺はどの様な事になっているのだろう?
管理して使い、楽しむことのできる物の量、というのは
そんなに多くは無いはずだ。
使われるべき時に使われて、役目を終えた物たちが
累々と堆積し、日の目をみることも、思い出としての輝きを持つことも無い。
不用品・ゴミと化した物に取り囲まれて、
自分自身も又老い、朽ちてゆく。

子どもや家族に頼ろう、などと思ってはならない。
そして、人様の手助け、ご厚意を、有難く受け入れられるような
そんな心もちで老いてゆきたい。
今から持ち物の処分、整理をしなければ。
そんな覚悟を迫られた、昨日の現場下見でした。

どうぞ安らかに、とお祈りしながら帰って来ました。



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テーマ : 建設会社の仕事 - ジャンル : ブログ

11:43  |  仕事の周辺  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

建設会社がこんな家を解体することもあるのですね。
とても驚きました。



空き家になって数年経っているなんて・・・
身内の方は誰もいなかったのでしょうか・・・




子供のいない老夫婦で80過ぎのご主人が同じぐらいの奥さんの介護をしている患者さんがいました。
数日前に奥さんを亡くされて、ご主人一人になってしまいました。



少子化が進んでいる今、受け継いでくれる人がいない人は数十年後には増えてくるのでしょうね。
バッチ | 2013年12月08日(日) 17:27 | URL | コメント編集

★Re: バッチさんへ

何かをつくる時むには、その前にあるものを壊す必要があります。
更地なら良いのですが、新築のスタートは古い家の解体から、
ということも多々あります。

子どもさんがいらしても、海外赴任中とか、ご病気だったり、
全員がご高齢だったりと、いろいろなご事情があるようです。

親が90代、子どもが70代、双方介護が必要、そんな時代が迫っているように感じます。
jtstj | 2013年12月09日(月) 10:01 | URL | コメント編集

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